六月/nm6
 
う声を響かせる妄想。ひとりで、ひとりでにひとり。詳細をさらりときりつけて、往復する、ただ君のどこかならば。




底の方からぽらぽらと沸き出すのはどこからか期待あわやすらり応対する伸ばし方の尺度の語らなさと去らなさとまるっきりさとあけすけさとに乗り込んでフェイクだらけの会話とせきとめるかこぼれだすかにしても殺めるほどの抽象を手、にぎって激痛が未遂で燃焼系でそれはまともさにゆらつくほどの円形が実質上とそれを越えた液体との間をもっともっともっともっともっと。
やっぱりこれは。




チョイス、ピック。そして瞬間あまりでピンクのものを。ひとりで、ひとりでにひとり。さあ、空気中に溶けた語彙。ブルーがブラックに上塗りホワイトがブルーに煙巻く空にいつもいつも、かざした手を手を、手を。六月にペタつく肌に触れるのが机でも風でも抽象でもなくて遠いどこかにどこか遠くそうしてさ、ならばと思う。境目をきびりととがらせて夢想する、詳細をさらりときりつけて往復する、ぼくらの日々のもっともっと。さあ君は、ただそれで。もっともっともっともっと。

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