「ランチタイム」/
プテラノドン
そんな事を言ったって、絶対無理。
デブの店員は、
床に腹をこすりつけるようにして懇願した。
しかし、
私はフォークまで食べた。客の残りものを平らげることを生業としていた彼は、いよいよ声を上げて泣き出した。
それに気付いた、他の店員達が二、三人
駆け付けてくるし、客としてはいい迷惑だ。
でも無理だ。私はフォークまで食べた。
何てったってこっちは、
それが出されるまでに30分は待たされたんだから。たかだか、
「空腹」のためにね。
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