Ferris wheel/
山中 烏流
そのままの形で
眠るように
止まってしまった
指先で触れる、
あたたかな空虚
煌めいた街並みが
寝息に沈む頃
君はきっと
あの光のままで
誰かの手を
引いているのだろう
綺麗を飾ったままに
誰かの指先を
包んで、
目を閉じる、十二時
終わろうとする声に
返る答えは
いつだって、自由だった
零れ落ちて
その
波紋から伝うものは
呟きにも似た
祈り、
終わらなければ、
いいと
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