白い施設/
高島津諦
しらしらと騒ぎつづける常夜灯。白ちゃけた腕と、シーツと、骨と。
言葉なく羊の群か葬列か 食堂へ並ぶ人々の背中
膏薬を塗りたくっても痛いまま白いカルテと暦を散らす
うずくまりかえり見ゆれば天睨むかつての我に恋焦がれたり
死ぬなという貴方の声が真剣で 死んでもいいほど満ち足りました
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