ホースで水をかけてくれ/
プテラノドン
っしょにいたと思う」と、
その男の話をぼくらに聞かせたけれど、
ぼくはそいつと既に一度会っていたのかもって思う。
あの夜、車窓越しにぼくらを見ていた連中の
一人なのかもって思った。さもなきゃ、
おまえの引き裂かれた心、その男もろとも、何処か遠いところへ、
電車が連れ去ってくれればいいのにと思った。
そしたらまた、
去り際に、ボールをぶつけてやるから。
適うならその時、
おまえは―
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