雨歌/
愛心
降り続けてる
きらめく雫に
止まらない涙を
混ぜ込んでみた
身体中に
染み込んでゆく
涙の匂いと
冷たい歌に
『淋しい』
そう聞こえた
あまりに鮮明に
ふと空を見上げて
深い蒼をした
瞳を見た
優しすぎる
色は褪せずに
そっと見守ってる
《淋しい》はずなのに
それを覆い隠しても
涙の雫はきっと
代わりにまた
歌うのでしょう
私達の心に隠してた
悲しみを
途切れる事のない
脆さを
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