2月14日、朝/北大路京介
 

 ドッキリ? ねぇ どっきり?

 誰からなの? 何者の仕業なの?

青春の鼓動が3倍速に いまままでの想い出が走馬燈のように

血液逆流 全身に寒気 視界が狭くなっていく

もしかしたら このまま死んでしまうかもしれない


 おおきく 息を吐いて

 ゆっくり 息を吸って

 まわりを見渡し 誰もいないこと確認したら

 赤い小箱に 手を伸ばす


さぁ 誰からだろう? 誰からでしょう? 男女関係のスタートライン?

とくに親しい女の子がいるわけでもないし
むしろ男としか喋っていないし

女っ気のない高校生活3年間

女っ気のない人間生活
[次のページ]
戻る   Point(6)