がらくた/ガリアーノ
 
やかな赤い血と一緒に記憶までこぼれさす
 そうしてあたしは抜け殻になって
 温度を失い固くなってやがて死んでゆく
 誰かのこころの片隅に潜んだまま  ひっそりと
 不特定の「誰か」の中でそうやって存えながら消えていくだろう
 人のこころは移ろいゆき眼に映るものはすべてまやかしだけれど
 蓄積されていく記憶がその人を作っていくから
 あたしに関わった人は“あたし”というパーツを皆持っている
 
 だから多分だいじょうぶだ。

 今このまま消えたって  あたしは消えたりしない。
 

 BANG.


 手製に拳銃  肌色のコルトガバメント


 引き金を、とめることができない。



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