雪明かりの王女/beebee
蓋を開けようとしました。その時、部屋の中が急に明るくなっていることに気が付きました。部屋の中は眩しいばかりの光でいっぱいです。王様は恐る恐る目を開けて見ました。
『これはいったいどうしたというのだ。』
王様は立ち上がって王女さまを見ました。するとどうでしょう。世界中の雪明かりという雪明かりが王女さまの回りに集って来ているのでした。
雪明かりは眩しい輝きとなって王女さまの身体を包み込んでいました。しばらくするとそれは身体の中に吸い込まれて行って、王女さまの身体の中で結晶して王女さまは雪明かりの宝石でできた石像になっていました。
王様はそれを見ると可哀想な王女さまのために神さまに感謝しま
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