詩という食べ物/新守山ダダマ
 
食べ物には嘘が満ちている
でも詩には嘘がない
詩人が嘘つきでも 詩は嘘をつかない
いや嘘か本当かなんて本当はどうでもいい
嘘でもいいから希望を 与えるのが詩だ
言葉はどんな食べ物よりも深い味わいを人生に残してくれるから
深く深く噛み締めなければいけない
それでも心にゆとりが出来なければそれこそ偽物だ
力が湧き上がるような言葉をまごころを込めて丹念に作る
その気持ちがあれば誰もが詩人だ

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