手紙/草野春心
 


  君の身体の片隅に
  夕焼けが腰をおろすころ



  僕は心の模様をたどる
  君の存在を指でなぞる



  それは下書きのまま君にあげる
  いつまでも清書できない手紙


戻る   Point(3)