人生のうちで一番笑う日/________
君のまぶたと
君の四肢が重くなだれる
夜、
セミダブルベッドの上で耳をすまして
スーパーカーが空を飛びまわる音を追う
「月に向かうあの人たちには
わたしたち、きっと一生届かないかもしれないね」
繋いだ手を見つめると
もう、そのまま、枯れて行きたいきもち
「くじらに食べられてしまいたい金魚のきもちだ」
ああ君が言った、分かる、分かるよ、そうなんだ、でも泣かないさ
君の形が好きだと思うたぶん
いますぐに筆でなぞって絵画にできるよ
君のからだじゅうに君とそっくりの肌を描くこともできるよ
キスするみたいに、優しく
夢で気づいたんだ
そこ
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