依存症/mmm
られるかも
しれないから
少しだけ
ボリューム控えめに
それでも すでに
世界は 造られ
私を 造るのは
聞こえる音楽
流れる景色
シートから 伝わる 振動
だけで
悪いってね
わかってる
車で 何も 話さずに
電車で 音漏れ 気にせずに
自分の 世界へ
閉じこもる
溺れてる
わかってる
危ないよね
依存するものは
少ない方が いい
出来るだけ
身軽な方が いい
でも だけどね
車の ガソリンの匂い
電車の 女の人の 化粧品と
おじさんの 汗の匂い
座席からする 独特な匂い
それらから
私を 守ってくれるのは
きっと
音楽 だけなんだ
あの
イヤホンを 付けて
音楽が 聞こえてきた
あの 瞬間の
愛しい 安堵感は
きっと 私にしか
理解らないのかな
いや 違う
きっと
何か に依存している
そんな人には
きっと 理解るだろう
まるで
イケナイ かおりに
魅せられた
哀れなジャンキーみたいに
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