Moonchild/ホロウ・シカエルボク
にはいかなかった、何故だか上手く説明出来ないけれど
すべてが終わるときに、二人は古木戸が軋むときのような声で泣いた
炭酸と糖分とそんな光景がのどにまとわりついたまま真夜中、僕はノートにそれらの光景を書き写した、書き写してそして吐いた…汚物からは甘い匂いがした、たいしたものを食べていない、たいしたものなんか少しも食べていないんだ―限りなく液体に近い泥に足を突っ込んだような音が反復される、そんな光景など望んではいなかったはずだよ…狂ったものは忌み嫌うべき?僕には何一つ答えは出せない、僕はまともじゃない、踏み外していないだけ
誰が線を引くんだ、その境界に、誰が線を引くんだ、確固たる信念を持
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