雪だるまは次の日に解ける/狩心
た連中が
ザッザッと音を立てて交信の練習
二階から飛び降りた連中が
地面の距離をもっと遠ざける
早起きをした
生まれたての老人のように
大丈夫だよお母さん
朝陽は真っ赤だ
あなたよりも私は
先に年をとってしまった
今から追いつく 表現して作り上げられる未来に
と、そんな平凡な着地をするわけも無く
私は私の全てを否定したいと思う
その行為を怠ったら
もう二度と
生の声は私に
囁く事は な い だ ろ う
だから明日
カンカン照りの太陽の下でも
雪だるまは解けないままで
私の時間を何度も止めてくれるだろう
いいんだ
もう二度と
雪が降らなくても
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