僕の中のYAMATO/choco3594
僕の中のYAMATO
人は皆静寂のしじまに まどろみを貪り沈む頃
鋼鉄の体を大きく軋ませ
その艦(ふね)は音もなく静かに現れる
寂しい少年達の見る夢が
船出とともにけたたましく加速する
僕の中に現れた鋼鉄の艦(ふね)よ
押し戻される やり切れない切なさと
擦り切れた情熱とに舵を奪われ
蜃気楼の彼方へとさ迷うのかい
幾千もの星屑達が 煌めく遥かなる宇宙(そら)へと
幾千光年係る旅路があろうとも
必ず辿り着いてやる
僕の心の中のYAMATO
逆巻く大波を恐れず
荒れ狂う都会(まち)の闇の渦にも
怯むことなど覚えなくて良い
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