落下点/柾定位置
 
網入りガラスの裂け目から流れ
出るものと
ひずんだテープに暮れ
はじめる一日と
液体だった営みが
緩やかに固まりゆく薄く
軋んだその下で
止まった姿を見る
とき、天窓が割れる
とき、下にいるのは
君か僕かのどちらか
いつも向き合っていた
図書室の真ん中で佇む
ことを余儀なくされるのは
負けなのだとは知らぬ
まま、少し前の放物線を
見上げる
半ば固まった
半ば溶けた
雫を瞳で受ける
凍える
戻る   Point(0)