春沙汰布団で想うこと/猫のひたい撫でるたま子
 
あるようで、なにもないから

あるような気がすることは確かめられない。


勘違いはこわくない

一律平等の前提がこわい


分からないはこわくはない

正直ものは嘘つきだから


合わない視線目線が痛く刺さった


この痛みはなにかしら

アイかしら

コーイかしら

名前なんてどうでもいい


会話なんて嘘ばかり


何も言わないあなたと私の間の空気がなんかゆってた


言葉じゃない

言葉じゃない

なにか


逃げる

逃げられない

逃げ切った?



永遠に保存が効くなんていう甘い感情に囚われた
二月の布団の暖かさよ、こんにちは。

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