茄子とひき肉のカレー/________
 



乾いた目覚めに粉々になりそうな朝、
ぎりぎり折れない体を運んで、
そしてわたしの学生時代を知らない人々に囲まれて
考えることを忘れようとする
笑うことに努めようとする
上手に謝れるように練習する
毎日
自分が何の役に立っているのか分からないまま
敬っても居ない人を敬ってるふりしている
毎日

ただいま、と言うと
おかえり、と返す君がいて
今日はカレーにしようねって笑う
茄子とひき肉のカレー、食べたいって言ってたもんねって

おいしい匂いと君の背中
ハラハラする見事に不器用な手さばき
同じものを同じときに味わえるなんて
まるで家族みたいで
遠くの遠
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