ぼくのゆめ/木屋 亞万
 
ぼくは大きくなったらトラックになりたいです
トラックになったら背中を改ぞうして
大きな大きなポンプをつけます
わきばらにホースをはめて
頭にライトとかがみをつけます

そしたら体をすべて赤くぬってしまいます
白と黒のクレヨンで文字や線を書いたあと
しゅ色の絵の具でていねいに
大きな筆を使ってぬります

雨で絵の具がぬれないようにニスをぬって
火がわかるように小さなアンテナをつけます
そしてサイレンの音を叫ぶ練習をします
パトカーやきゅう急車と違いがわかるように
上手くならないといけません

そうして消防車になったら
ぼくのきらいなお日さまを
消してしまうために
夜をたっぷりタンクに入れます

ホースはジェットのように
水を出して空を飛びます
タイヤは雲を走ります

お日さまについたら夜をいっぱいかけます
昼のあつさがよわくなって
地球がさめれば困っている人が
たくさんすくわれると思うからです
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