湿原尖/瓜田タカヤ
木枠の純粋な匂いの内部に原始的なストロボの衣擦れを伴い
カラフル挿入を楽しむ彼
平衡感覚と投射されたとろける日差しの帯域に触れて
銀色のシェル纏うリズミカルが爪を置き去りにした水浸しで
5月にプラチナを買い取り、六月に危険運転で死なせた
数々のアイディアで不死の証明を 血の堆積のない羽ばたく翼
をみながら
目を細めて喋った。
五万本の足が水色に開く午前6時に投げ出される
靴から飛び散る埃は冷たく
人を蹴っても鋭利な痛覚しか目に染み込まない
大切な自宅はしぼんだヘチマの様に最新の宇宙情報を流し
その内部もしくは一部で有ることを強く意識させる
最新の植物は
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