未詩/独白/告白/佐々木妖精
 
写真にない記憶の中で
四つ葉のクローバーというものを
探し当てた
四つという概念に覚えがあり
クローバーというものをすでに知っていた
だからこれが
初めての記憶ではなかったのだろうが
初めて感じたのは
恥ずかしさだった
とてつもないことをしてしまった
という言葉を知らなかったからそれは
感じたのだろう

激しい不快感
に似た
何かは
褒められることに対する
おそれ
なのか
頬でうごめく指の
不可解な動き
というのか

好きなようにしていいんだよ

という言葉が

私に逆らうなという意味であったのか


ソはそら豆のソというシールを眺め

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