水色の風/
mayaco
行方不明の水色の風が
春まだ遠い空気に紛れて
時々吹いてくる錯覚にとまどいます
行方不明の水色の風が
どこで吹くのか
それはまだ分からないのです
けれど
気配を含んだ前触れのようなもの
まだ薄くはかない水色のもとのようなもの
時々生まれ変わる水色にもうすぐ会える
そんな気配だけがするのです
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