死んだアイツのことなんて、どうでもいいと思っていた/わら
 
さまよっていた








高校時代の友人とメールをかわす
長い時を隔ててのこと


「がんばってくれ」
今年もまた、受験シーズンがきた

彼はもう、7浪目になる

かつての戦友
その苦悩の端々までもがわかる

人生というもののひとつ、
その修羅に立ちすくんでいる


4浪もすれば、
にんげんは大抵、おかしくなる

過度なプレッシャーの中、
24時間を分単位で刻み
黙々と机にむかいつづける日々

一年間で、
人と話をした、のべ時間が
2時間にも満たなかったなんていう話が
冗談じゃなく言
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