飴玉の空。/蛹梛 雫
 

  気がつけば私の持っていた飴玉は

               地面に落ちていた

  アメ玉の中に

        一つの小さな空が.....

          
             ―――――虚像の空


  
    偽りで固められたような

          光を放っている空が....

             
             ―――――虚飾の空

 
  果て無きアメ玉の空と

              果敢なき私の心....




        ほろり

               ほろり


 

       涙 が 止 ま ら な い . . .
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