あたたかな雪/
唐草フウ
あたたかな雪が
時のうろこ 一片と供に
もう一度、もういちど、と
落ちてくる
あなたの冗談は
胸に入ってるカイロのようにふんわりして
窓の中 しゅんしゅん伝う蒸気が
寂しかった空洞に
結露をつくる
零れる前に
そっと
夢のじかんは冬のはりつめている間
ほんの刹那でも
戻る
編
削
Point
(7)