痛覚レセプタ/あおば
が、雪のイメージを幻想的な天国的に描いて、雪の冷たさ痛さにまでは想像が及ばないのは当然であって・・。
沖縄からの官費留学生が初雪に感動するのを、我が意を得たりと思って眺めていたのを今頃になって思い出す。彼はふつうに卒業できたのだが、そのころの私は孤立していたので、その後の彼のことはなにも知らない、彼も私のことはなにも覚えていないだろうと思うと少しばかり口惜しくなる。沖縄が日本領土になって、彼のパスポートも不要になって、元気に活躍しているだろうと思っている。
お魚の痛覚はどこにあるのと人問えば
ここにあるのと
卵の内の
魚の赤ちゃん
泣きじゃくる
負けた選手も口惜しくて口惜しくて
涙声になっている
口惜しくて。
お魚には痛覚がないのです。
だから・・。
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