無題10/
ねろ
まるで琥珀の空気
空間の上澄みに
自我は存在しなかった
あの空の色と
嗚咽を繰り返す
空間の心臓
それこそ この
肉体 初めから
存在し 無かったもの
ここよりはじまり、
僕は既に ここには
いなかった。
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