大切な人/yoshi
 
月後、私は花嫁衣裳を着た

ばあちゃんが、死ぬほど楽しみにしてるよって言っていた私の結婚式

私も大好きなばあちゃんに一番見て欲しかった

そしてわがままを謝りたかったのに、ばあちゃんはもう戻らなかった


結婚式では、ばあちゃんの席を用意してもらった

だから、高砂の席から見る親族席はぽっかりと1席空いていた

キャンドルサービスの時にキャンドルの炎の先にばあちゃんの背中が見えた気がした

私はばあちゃんの暖かさを感じながら、キャンドルに火を灯した


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