goldfish/春日
 
夏の森 名前も知らない木の下でキス ぼくらは陸のゴールドフィッシュ


懐かしき結び目ほどき触れてみる あの日の君にも今ならきっと


目をそらし再び合わすその感覚にいつしかとりつかれそうになる


今はまだ大人になれないならなくてもいい 君を困らせる事が許されるのなら


皺寄せて教科書睨む眉間にさえ引き寄せられるの 君にキスしたい


命って想像以上に儚いものよ でも二人でいれば怖くないよね


涙だけ増えていくからまだ色褪せない 私も記憶の中の君も変わらず


愛しさが見え隠れする冬の夜 そっぽを向いた君の手は熱い
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