ワンダフルワールド/構造
おれが新巻鮭を食うと同時に塩気と滋味が入り混じった
感覚がワールドトラディショナル!ワールドトラディショナルと
さけびつつ十トントラックでケシの花をぶっつぶしながら迫ってきた。
そのときには、デスクチェアに座ってビキビキ来る痛みを腰を
上下に振りながらごまかしていた。
地球のAV男優みんなに元気を分けられたのだ。
納豆飯を食い、昆布茶をすすりつつ、ああ、ようやく俺も銀座アスターで
飯を食える身分になったのだなとしみじみ思いながら、おれは子供を膝に抱き
人生の様様な出来事について語り合った。
こどもたちよ、憎みあってはいけない。
学ぶことはすばらしく、世界がどれだけ美しいかを知ることができる、
十トントラックは百?の塩化ビニール板の上をドリフティングしつづけ
ぶっつぶれて、油がだだ漏れになるまでのあいだ
ぜんたいに向けて、サッチモのワンダフルワールドを奏でつづけた
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