誰にもわからない/唐草フウ
 

坂の上から冬の空
胸は高鳴って
こぼれそうになる

くも が ね
平べったくて
だけど そうに つらなってて

抱いているの?
静かに唸りながら流れる

あの日叫んで走りそうだったきもちが
泣いてるわたしが
どこかに ここに
あなたのなかに

解りたいんだ
でも苦しいんだ
抱えてる雲が腕をのばしてささえている
激しかったから
戻りたくないよ

一時間したら、見える空が見えなくなった
もう誰にもわからない
見ようとすれば中に迷い込もうとするから
誰も見ようとはしない
それでいいんだ
いいんだ


あなたに




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