ありか/涙(ルイ)
忘れてしまいたくなるようなことばかりだよ
目を閉じれば忌々しい記憶が瞼の裏に焼きついて離れないし
目を開ければ開けたで
愉しいこともうまく愉しむことができないで
いまのいままで生きてきてしまった
棄てるに棄てられない過去を背負いながら
何も出来ずにただ立ち尽くしているボクを
君は笑ってくれるだろうか
愛がなんなのかすら掴めずに
ただ強くなりたいと そればかり願って
街の風の冷たさに負けないように
負けないように生きてきただけなのに
どうしてこんなにも心が居場所を失ってしまうの
一体 何のために生きているのだろう
たとえば愛する君がいてくれたら
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