カオスの夜/kuane
 
時々遣って来る壊れそうになる僕を

繋ぎ止める方法が解らなくて

誰かに止めて欲しいと

助けを求めた梅雨の夜は

物音一つ立てずに過去へと過ぎ去り

雲の隙間から零れ落ちた

太陽と月の光は僕に切なさと

暖かさを分け与え

ガラクタのように使い物にならない

僕の存在にほんの少しの命を吹き込み

歩け歩けと喉を嗄らせて

真っ白の世界に色をつける

戻る   Point(0)