希望/大覚アキラ
 
正直
半分ぐらいは
もうどうでもいいって思ってる
残りの半分は
希望に似た気持ち

まとわりつく空気が重くて
吐き気がこみ上げてくると
おれたちの唇から
かみさま って言葉が
こぼれそうになる

そいつを必死で飲み込んで
目をつぶって飛び込む
スピードを落とすことなく
スクランブル交差点のどまんなかに
ぽっかり開いた
バカでかい穴に飛び込む

そんなふうにして
おれたちはまず
書きはじめなくてはならない

とりあえず
水を
探しに行こうぜ
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