モスク幻想 宝石のまなざし/いねむり猫
モスクで無限に循環する神
完成されたこの世を称える歌
文明の始まりにして終着点
アラーの慧眼
だから アバーヤとスカーフから垣間見える
美しい娘のまなざしが
私に微笑んでくれているのか
知るすべがない
私たちは もはや何処へも行かなくて良い
進歩も 発展も 欲望の変奏に過ぎない
ただ、すでに神によって定められた法を学び 従うのみ
神を称える歌は 荘厳なモスクで
人の炎をなだめている
それは遺伝子に刷り込まれた根源の法
砂丘の闇に青く瞳を光らせる砂ねずみと同じように
すでに太古に定められた肉体の法則
それを学び それに従い
変転する自然に立
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)