イマジネイションの腐海/エチカ
まだ日のあたらない街灯が夜道を照らしている。
ネオンの光を辿って私の電話が鳴った。
シーラカンスからです。
「僕の骨を探してください」
そう言ってシーラカンスは言葉をおいた。
「見つけて僕の骨を腐海に捨ててください。
僕はもう賞味期限切れです。
大丈夫、もうすっかり白骨化していますから」
私は赤い暗室の中に埋もれてシーラカンスを探すことにした。
見えない手でリぃるをまわし、24のフィルムを辿って海に降りた。
右脳の発達と共に、タンクは波に酔って、撹拌を3度(みたび)起こしている。
停止 ... 撹拌 ... 停止
波が押し寄せて私は、シーラカンスを思う。
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