放置/黒川排除 (oldsoup)
 
だ 事態は飲み込まれたが最後 まるでジェットコースターのように急落するであろう

遠い伝説の中で いくつかの情報が未だに置き去りにされている広場 面積だけ異様に広い文字通りの広場は 埋もれた砂の下の砂の下の砂の下の砂の中の砂のちょうど土壌とふれあう境目に 歴史という外殻を未だにあたため続けている 日の光を吸収したまま穏やかに眠るやわらかいコンクリート あるいは古の太陽 古ぼけた日誌の刻む文字 それらが想念のように貼り付いている空 回転! ちょうど見上げても砂嵐に紛れて何がなんだか分からないであろうその場所に いつかのいつか ある日突然 ものすごい勢いで降ってくることは沈黙のうちに隠されているこ
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