ため息を木枯らしにあずけて/山崎 風雅
 

 通り過ぎていくひとの目に
 僕はどう映るのだろう
 足取りは重い
 でも
 いつも精一杯やっている

 ラーメン屋の社訓に
 「正しい努力を」とあった
 なるほどなぁ
 俺は甘えてたのかもしれない

 ひとを騙すのは頭が良ければ簡単だ
 難しいのは自分を騙すことだ
 心の真中の本当の自分を幸せにしてやることが難しい

 ため息は木枯らしにあずけて
 見た目にはわからない自分だけの宝を運ぶ人生を続けよう


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