非常識/本木はじめ
非常識ゆびの動きに旋律す何に喩えておんがくかたる?
飲み込めば海どこまでも海岸す遠い夜空に沈む航海
逆らえばごろっと未完こぼれだす胸の意識の底の明日の
極太のベースラインはマグマです言い訳がましい真冬の浴衣
意味はない意味がないから困ってるいや困らないこおゆう孤独
パンクその助走の要らない衝撃をこの身に受けてかわすたそがれ
着地点見失っては逃避する黒いじんせいホワイトザ、ザ、ザ
感度がにぶっているね感度がにぶっているよ真っ赤な緑色、みたいなことをゆったりする
告白は肺が破れるくらい冬/怠惰と鴉が見送る世界
バカ騒ぎしている指輪なくす夜あなたは誰の呼吸が欲しい?
香水を宙にひと吹きくぐり抜け今夜は夢の火葬場で逢う
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