龍女と・・・/アハウ
立ち昇り 斜頚の日
紫煙の薫りに不思議に色めき立つ
煌き 重い日輪 くねる日差し
とどかぬ窓のない部屋
赤外線ヒーターの鈍い光に目を そっと閉じて
紅い瞼の裏で
妖艶な瞳 輝かす
くねくねと
龍女と不思議な遊びをする
息を潜めて
白龍を見つめる
こちらへおいで
こちらへと
哀愁の目配せで
体をくねらせて
しなを作り
人肌の風は赤く吹くので
湿らせた部屋が
軟らかな繊毛の上を伏臥して動くようだ
腕を龍女に捧げると
白く彼女は散って
私の体に巻きついている
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