sketches/鴫澤初音
謝ることじゃないけど、あれは、私にとっては
少しも楽しくなかったから。ごめんね。だけどあなたは
いつだって自分のことしか考えてなかった。だから今はもう
その首筋にキスしたいなんて思わなくなった。
そうね、私は君を思い続けていて、いいのかもしれない。
それが私の運命だと、もう思うことにしたよ。
センチメンタルでも構わない。君がその柔かな唇を私に
本当に、本当に心からしのばせてくれることを思ってさ。
0308
パンツをはかないで眠る腕の中、
揃った足先で布団を蹴ってベッドから落ちていく
夜
君が小さな電灯をともして 私を殴る
愛している
いつまでも
好きだよ それから
また殴ってよ
0325
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