【エッセイ】裏庭について – それからすこし家の話/mizu K
沌としたもので、「全ては
闇から生まれ、闇に帰っていく」(漫画版『風の谷のナウシカ』より)というようなこ
とに近いのではと思う。
** 物理的に土地がなくてしくしく、という側面はここでは置いておく。
なお、ここで誤解のないように言っておくが、この文章での「家」とは日本の慣習的
制度とその制度下での建物ではなく、近代以降の「住まい」としてである(日本が果た
して本当に西欧的近代を経験したのか、じつは目に見える表層だけで深層を取り入れる
ことは結局できなかったのではないかという疑義もあるがここでは言及せず、やや一般
的で社会通念的な意味での「家」である)。
■文を書くに
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