月色飽和液/
AKiHiCo
裏切りはやがて 憎しみへと
色を変える 亀裂が入るは
この心 その奥
優しく疼く
思い出が砕けて 散って
床できらきら光る
ひとつ、拾い上げれば
頬を伝う 冷たい涙
どうして どうして
離れてしまったのだろう
あんなに 一緒
――だったのに、
僕を見て微苦笑
その言葉 いつから
そんなに痛くなったの
背を向けて歩き出す
キミの 未来に
光が降り注ぎますよう
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