夕方/m.qyi
 

夕方、
神様が道路にしゃがんで蝋石で車の絵を描いている、
ぶーぶーぶー。。。
僕を見離した神さまが、ロケットとか、飛行機とかを描いている、
びいーん、びーん、びいーん。。。
僕にはよくわかんない
神さまの方もよくわかんない
もうちっとも寂しくないから
怒れなくて
静かで
色があせた大きな三色のパラソルを開いて
ミルクちゃんは どこへいくのだろう
言葉がたくさん降るからね
僕は静かにあなたの前を通り過ぎていくなんかヘン
(おっぱいおおきいと肩こるから、たいへんだよね。)
もう空からスイカは降ってこない
リンゴはなおさら。
メロンはもっと、飛ばないし
羽がないから。
杭棒にとまってゴムマリを投げている阿呆、
たんぽぽのように風に散っている阿呆、
(自分が散ってどうすんの?)
ひとんちの屋根で滑り台している阿呆。
薄紫の空が広がって、
蝙蝠がひらひら飛ぶ頃に
すうーと昇る大目玉。
詩の神さまたちが一斉に見る。
野原にたくさん生えているペニスにまたがって。




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