進化する/
木屋 亞万
の出にも慣れた
飛びながら眠る術も学んだ
鳥との会話を早く覚えたい
まだ挨拶もろくにできないから
もう君は人を見る事はできない
空には君の他に誰もいないからね
鏡がなければ君自身を見る事さえできない
影は不安を写すだけだ
そして君は今日も仲間を探しに行くんだろう
赤が広がる入り江を抜けて今日も青い町を見に行く
昼間の月が大きすぎる穴を
空のど真ん中に開けている
私はもうすぐ夢に呑まれるかもしれない
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