忘却の後/
蝶子
君との思い出は
前世に書いた自伝のように甘美で遠く
懐かしくも恋しくもない
あの頃は全てが間違いだった
でも学ぶべきことは学んだ
君は誰?
不特定多数の群像に
君がおぼれていくのを私は見た。
戻る
編
削
Point
(1)