6号館のジャグラー/ピート
みんなが君を狂った奴だと思っている
確かに君は少し変だ
いつも口を尖らせて
兵隊のように歩いている
髪はボサついたマッシュルーム
汚いリュックを背負っている
ズボンを極限まで上げて
シャツを中に入れている
訳の分からない質問をして
先生を困らせている
そして君はいつまでも
6号館でジャグリングをしている
ひとりぼっちでずっと
夢中になってジャグリングをしている
君は何故あいつらが君を笑うのか理解していない
いや、理解できないんだ
君は狂っているから
君はもう受け入れているのだろう
誰
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