『蘇生』/
東雲 李葉
木に降り立ち白い呼吸を見守るだろう。
君が最期の日を迎える頃、
僕は雪となって舞い降りて君の視界を染めるだろう。
君が最期の時を迎える頃、
僕は末期の水となり君の喉を潤すだろう。
そうして、君が物も言わない骨となり煙が空に還る頃、
僕は天から涙を流し再び地上に舞い戻る。
いつかまた、
君の喉へ、
肌へ、
瞳へ、
舌へ。
君の目蓋が開く頃、僕は水に還るだろう。
そうして君の喉を潤し生きるための糧となりたい。
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