処女雪/
アオゾラ誤爆
やっとのことでぬくもった指が
水にふれた
気がした
また凍るのか
雪の味をいつまでも
いつまでも憶えていて
そういえばそれはひどく愛しかった
はるか上空から
落ちてくる点々のひかりが
まばゆく壊れて
肩にしずみ
きえる
誰がつけたのか足跡に
果てまでみちびかれるような気分で
あるく
ありあまる白さに
圧迫されながら倒れたら
ずっと深くまで埋もれてゆく
しんしんと つのる
無音を聞いて
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